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概要:[10日 ロイター] - 米電気自動車(EV)大手、テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は10日付の規制当局への提出文書で、保有株式を約50億ドル相当売却したことを明らかにした。 マスク
[10日 ロイター] - 米電気自動車(EV)大手、テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は10日付の規制当局への提出文書で、保有株式を約50億ドル相当売却したことを明らかにした。
マスク氏のテスラ株売却は2016年以来初めて。同氏の信託(トラスト)が約360万株を約40億ドル相当で売却する一方、約220万株の取得オプションを行使した後に追加で93万4000株を11億ドルで売却した。
この約450万株はマスク氏が保有するテスラ株全体の約3%に当たる。
マスク氏は週末、保有するテスラ株約10%を売却すべきか賛否を問う投票をツイッター上で行い、57.9%が売却を支持する結果になった。
テスラ株は9日に12%下落したが、10日には4.3%高と反発した。
提出文書によると、今回のオプションに関連した売却は、あらかじめ予定された売買を企業の内部関係者に認める取引計画を通じて9月に設定されていた。この株式売却は関連する税の支払いに充てられた。取引計画がマスク氏によるツイッター投票に関係しているのかどうかなどは不明。テスラからはコメントを得られなかった。
マスク氏は来年8月に期限を迎える2000万以上のさらなるストックオプションを保有している。
傘下ファンドでテスラ株を保有するハイペリオン・アセット・マネジメント(ブリスベン)のマーク・アーノルド最高投資責任者(CIO)は、マスク氏が10%の株式売却計画を実行すれば、短期的にややネガティブだと指摘。「しかし、テスラ株は非常に流動性があり、発行済み株式全体に占める割合は大きくないため、それほど大きな影響はないだろう。われわれは事業見通しに非常に満足している」と述べた。
今週のテスラ株は時価総額を1500億ドル近く失ったが、個人投資家は買い越している。バンダ・リサーチによると、個人投資家の売買状況は8日と9日に1億5700万ドルの買い越しだった。
投資運用会社インガルズ・アンド・スナイダーのティム・グリスキー氏は「会社自体は力強い業績を上げ、好調だ。それがすぐに衰えることはないだろう」と述べた。
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