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概要:(決算速報) アルコニックス<3036>(東1)は11月5日の取引時間中に22年3月期第2四半期累計連結業績を発表した。需要回復基調で大幅増収増益だった。そして通期予想を上方修正(2回目)した。さらに
(決算速報)
アルコニックス<3036>(東1)は11月5日の取引時間中に22年3月期第2四半期累計連結業績を発表した。需要回復基調で大幅増収増益だった。そして通期予想を上方修正(2回目)した。さらに3回目の上振れの可能性が高いだろう。収益拡大を期待したい。株価は年初来高値圏だ。決算発表に対して材料出尽くしの形でややネガティブ反応となったが、目先的な売り一巡して上値を試す展開を期待したい。
■22年3月期2Q累計大幅増益、通期上方修正、3回目の上振れの可能性
22年3月期第2四半期累計の連結業績は売上高が745億72百万円、営業利益が56億21百万円、経常利益が60億60百万円、親会社株主帰属四半期純利益が45億25百万円だった。
収益認識基準適用のため前年同期比増減率は非記載(利益に影響なし)だが、新基準へ組み替え後の前年同期売上高(461億03百万円)との比較で61.8%増収となり、営業利益は2.3倍増益、経常利益は2.4倍増益、親会社株主帰属四半期純利益は3.7倍増益だった。半導体・IT関連が好調に推移し、自動車関連の需要も急回復した。営業外収益では受取配当金が増加し、特別利益では投資有価証券売却益が増加した。
セグメント別経常利益は、商社流通が3.0倍増の34億04百万円(電子機能材が2.7倍増の19億39百万円、アルミ銅が3.5倍増の14億64百万円)、製造が96.8%増の26億39百万円(装置材料が8億57百万円増加して7億38百万円、金属加工が30.2%増の19億円)だった。商社流通は半導体・IT・自動車関連を中心に取り扱いが増加した。製造も自動車関連を中心に需要回復した。
四半期別に見ると。第1四半期は売上高369億44百万円、営業利益30億46百万円、経常利益34億87百万円、第2四半期は売上高376億28百万円、営業利益は25億75百万円、経常利益25億73百万円だった。
通期予想は小幅に上方修正(8月6日続いて2回目)して売上高が1520億円、営業利益が87億円、経常利益が90億円、親会社株主帰属当期純利益が62億円としている。
新基準へ組み替え後の前期売上高(1056億87百万円)との比較で43.8%増収となり、営業利益は54.8%増益、経常利益は57.4%増益、そして親会社株主帰属当期純利益は2.2倍増益となる。配当予想(9月28日に第2四半期末3円、期末3円、合計6円上方修正)は、21年3月期比6円増配の48円(第2四半期末24円、期末24円)としている。
修正後の通期セグメント別経常利益の計画は、商社流通が2.2倍の49億80百万円(電子機能材が68.3%増の28億60百万円、アルミ銅が5.0倍の21億20百万円)、製造が15.1%増の40億20百万円(装置材料が3.6倍の12億円、金属加工が10.7%減の28億20百万円)としている。なお金属加工では、精密金属プレス部品が自動車向けに好調だが、半導体不足の影響で半導体実装機向け精密研削加工部品の出荷調整を見込んでいる。
修正後の通期予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高が49.1%、営業利益が64.6%、経常利益が67.3%、親会社株主帰属当期純利益が73.0%と高水準である。通期予想は3回目の上振れの可能性が高いだろう。収益拡大を期待したい。
■株価は上値試す
株価は年初来高値圏だ。決算発表に対して材料出尽くしの形でややネガティブ反応となったが、目先的な売り一巡して上値を試す展開を期待したい。11月5日の終値は1663円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS247円32銭で算出)は約7倍、時価総額は約432億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)
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