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概要:[日経平均株価・TOPIX(表)]日経平均;29590.57;-21.00TOPIX;2041.48;+0.06[後場の投資戦略]本日の日経平均は寄り付きから急失速すると軟調な値動きが続いた。 半導体
[日経平均株価・TOPIX(表)]
日経平均;29590.57;-21.00TOPIX;2041.48;+0.06
[後場の投資戦略]
本日の日経平均は寄り付きから急失速すると軟調な値動きが続いた。
半導体不足や供給網の混乱の影響が大きい輸送用機器セクターの比率が高いこともあり、これまでの日本企業の7-9月期決算は米国企業と比べて見劣りしている。
資源価格の高騰や円安による輸入物価高もあり、日本企業を取り巻く環境は相対的に厳しい。
衆院選は、自民党が想定以上に健闘した結果となり、政権運営化に期待する声もあるようだが、そもそも岸田政権が掲げる政策への海外投資家からの事前評判は高くなかった。
経済対策の内容も今のところ景気浮揚につながりそうなものは現金給付策くらいしか見えてきていない。
また、中長期の目線でみても、株式市場が好感するような政策はそもそもほとんど見られない。
世界的に日本株のバリュエーションが割安とはいえ、企業を取り巻く環境が相対的に厳しく、政策評価も大きく変わっていなければ、日本株を積極的に選好する理由は乏しいだろう。
日経平均の3万円突破には材料不足の状況といえそうだ。
また、本日は指数寄与度の大きいソフトバンクG (T:9984)の決算が控えている。
当局による規制強化をきっかとした中国株の下落などを背景に、7-9月期のビジョンファンド事業は赤字となった可能性も指摘されているだけに、結果と株価反応を見極めたいとの思惑も強いだろう。
すでに年初来安値圏にある同社株だが、一段安となると、信用買い残も積み上がっているだけに個人投資家心理が悪化しそうだ。
米株市場も総じて堅調とはいえ、主要株価3指数が揃って過去最高値圏にあるなか、前週末にはNYダウ、S&P500指数、ナスダック、いずれも長めの上ヒゲを形成している。
米連邦準備制度理事会(FOMC)というイベントリスクがなくなり、季節性要因の調整圧力も後退、インフラ法案も署名される見通しとあって、米国株を巡る環境はすこぶる良好だが、騰勢一服も意識されるタイミングだ。
ソフトバンクGの決算に加え、今晩の週明けの米株市場の動向を見極めたいとの思惑もあり、後場の日経平均もさえない展開が続きそうだ。
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