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概要:囲碁の世界チャンピオンを撃破した人工知能(AI)「アルファ碁」の開発者として知られるムスタファ・スレイマンとイーロン・マスクの接点がひとつ、明らかになった。
ディープマインドの共同創業者ムスタファ・スレイマン(左)とテスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)。
DeepMind/Getty Images
グーグル親会社アルファベット傘下の人工知能(AI)開発企業ディープマインドの共同創業者ムスタファ・スレイマンが、電気自動車大手テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)の「どんちゃん騒ぎ」誕生パーティーに参加していたことがわかった。
最近発売された書籍の記述から明らかになった。
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2011年6月、フランス・パリからイタリア・ヴェネチアに至る豪華列車「オリエント急行」(=ベニス・シンプロン・オリエント・エクスプレス、現在ロンドン発の定期運行便がある)を借り切って行われたイーロン・マスクの40歳の誕生パーティーには、グーグル共同創業者のセルゲイ・ブリンらシリコンバレーの著名人も多数参加していた。
英フィナンシャルタイムズ(2012年5月25日付)によると、イーロン・マスクはオリエント急行がヴェネツィアに到着したあと、大運河カナル・グランデに近い巨大な邸宅で「世界の滅亡後に開かれる仮面舞踏会」を思わせる派手なパーティーを開いたという。
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米ニューヨーク・タイムズのテック記者、ケイド・メッツは最近、『ジーニアス・メーカーズ:グーグル、フェイスブック、そして世界に人工知能をもたらした異端児たち』(未邦訳)を刊行。
ディープマインドの共同創業者で囲碁の世界チャンピオンを破った「アルファ碁」の開発者でもあるスレイマンが、イーロン・マスク主催の乱痴気騒ぎとも言える誕生パーティーに終始参加していたことを明らかにしている。
「スレイマンは流行に敏感な男で、ロンドンであろうがニューヨークであろうが、最高のバーとレストランを知り尽くしていると自負していた。イーロン・マスクがオリエント急行で40歳の誕生パーティーを開いたとき、(まだグーグルに買収される前の)ディープマインドの創業者だったスレイマンもそのどんちゃん騒ぎの輪の中にいた」
ヴェネツィアの大邸宅で開かれた仮面舞踏会に、ゲストらはみな正装で参加し、アメリカからわざわざパーティーのために呼び寄せたサーカス団の演技を楽しんだという。
なお、イーロン・マスクはそれ以降、誕生パーティーでばか騒ぎするようなことはなくなった模様だ。
2018年には、孤独でストレスに満ちた47回目の誕生日を過ごしたと、ニューヨーク・タイムズのインタビューでふり返っている。
マスクによれば、47歳を迎えた2018年6月28日は、のちにテスラの主力製品となるEVセダン「モデル3」の生産遅延を取り戻すべく陣頭指揮にあたり、24時間まるごとオフィスで過ごした。
スレイマンはその後、2019年にディープマインドを離れ、グーグルの別のAI関連部署へと配置換えになっている。ディープマインドのスタッフがスレイマンからいじめを受けていると訴え出たことが原因とされる。
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[原文:Google hired a lawyer to probe bullying claims about DeepMind cofounder Mustafa Suleyman and shifted his role]
(翻訳・編集:川村力)
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