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概要:世界が気候変動対策に乗り出すなかエネルギー業界は世代交代が進行中。伝統的な3大メジャー(BP、シェル、トタル)の時価総額を、グリーンエネルギー最大手3社の時価総額が抜き去った。今後「グリーンエネルギー・メジャー」になると目される8社とは?
「緑の革命」によって、新世代のエネルギー・メジャーが登場した。新たなエネルギー・メジャーは、規模においても名声においても、伝統的な大手石油・ガス企業にとって代わり、エネルギー業界を席捲する勢いだ。
既に投資家は、緑の革命への投資を本格化している。2020年時点において、グリーンエネルギーの最大手企業3社——イタリアの電力会社エネル、デンマークの風力発電会社オーステッド、スペインの電力会社イベルドローラ——の合計時価総額は、2310億ユーロ(約28兆円)に達し、伝統的スーパーメジャーであるBP、シェル、トタルの合計時価総額2140億ユーロ(約26兆円)を超えた。
これらの欧州系企業は、すでに各国内市場で支配的地位を獲得しつつあり、その時価総額は欧州電力業界の時価総額の60%を占めるに至っている。ゴールドマン・サックスのレポートによると、各国が「二酸化炭素排出量実質ゼロ達成」を公約として掲げていることから、再生可能エネルギー事業に早期参入したこれらの企業は、今後も世界市場で大きな利益を生み出すという。
再生可能エネルギー分野では、欧州が引き続き方向性を示している。以降では、同業界の見通しと、「グリーンエネルギー・メジャー」となると見込まれる企業を詳しく見ていく。
Datastream/Goldman Sachs Global Investment Research
欧州グリーンディールが先導
欧州の一連の政策により、ゴールドマン・サックスはこの分野について強気な見方をしており、予想値を上昇させている。
ゴールドマン・サックスによれば、欧州グリーンディールにより、2050年までに10兆ユーロ(約1213兆円)の投資が見込まれるという。
さらに、新たな要因として挙げられるのが、欧州政策にも組み込まれている水素関連技術の進歩だ。ゴールドマン・サックスは、2050年までに2兆ユーロ(約243兆円)が水素関連技術分野に投資されると予想している。
さらに、2030年までに二酸化炭素排出を55%削減するという目標を掲げる欧州各国では、脱炭素化技術や炭素回収システムに対する需要が高まっており、この分野への投資も大幅に増加し得る。
こうした欧州の政策と、世界中の「ネットゼロ」政策を背景に、クリーンインフラ大手は設備投資を220%近く増加させている。
パリ協定(世界の気温上昇を摂氏2度未満に抑えるという国際的枠組み)も要因のひとつだ。
国際エネルギー機関(IEA)のデータによると、再生可能エネルギーと電力網への投資は、2050年までに14兆ユーロ(約1700兆円)に達すると見込まれる。
さらに、ゴールドマン・サックスによると、パリ協定の目標を達成するためには、クリーン・インフラ投資の累計額は2021年から2050年にかけて倍以上伸び、40兆ユーロ(約4852兆円)に達する可能性があるという。これは、IEAが予想する累計投資額30兆ユーロ(約3640兆円)を上回る額だ。
同レポートでは、全体として、新たに設置される風力・太陽光発電設備は毎年4倍増加し、グリーンエネルギー・インフラへの投資は2倍以上伸びる、との予想を示している。
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