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概要:クリスマス休暇でリラックスしようと期待していたロンドンのトレーダーに上司が発したメッセージは、「仕事をするつもりでいろ」だ。
クリスマス休暇でリラックスしようと期待していたロンドンのトレーダーに上司が発したメッセージは、「仕事をするつもりでいろ」だ。
英国が欧州連合(EU)を離脱した後の通商協定が成立していない状態で、金融機関などは怒涛(どとう)の年末年始となる可能性を従業員らに警告。トレーダーはノートパソコンを手近に置くか、ニュースが発生次第オフィスに駆けつける構えでいるよう指示されている。
外国為替取引業者マネックス・ヨーロッパのオペレーション担当ディレクター、ニール・バーンズ氏は「残念ながら、クリスマスイブから1月4日まで休みというわけにはいかない」と話す。「計画策定と不確実性が最も難しい部分だ」と指摘した。
当局者らは慎重ながらも数日内の合意を予想しているが、合意に至ったからといってトレーダーらは24時間体制での対応が不要になるわけではない。12月31日までに英EU協定に署名できるよう、政治家や外交官、当局者らが慌ただしく作業を続けるためだ。
合意できない可能性も現実的にある。その場合は通貨、株式、債券市場が上を下への大騒ぎになるだろう。
スイスクオート・バンクの外為トレーディング責任者、ファティ・アタレイ氏は「終わりのない離脱交渉が、どんな時も新しいニュースと驚きに備えていなければならないことをわれわれに教えた。十分な人員をそろえて準備をしておくつもりだ。こういうことには祝日も何もないことを学ぶのに十分すぎる市場イベントを過去に経験している」と話した。
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