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概要:米銀JPモルガン・チェースは、金属先物と米国債取引の市場操作に関する米規制・監督当局の調査を決着させるため、10億ドル(約1053億円)近い支払いに応じる用意がある。事情に詳しい関係者3人が明らかにした。
米銀JPモルガン・チェースは、金属先物と米国債取引の市場操作に関する米規制・監督当局の調査を決着させるため、10億ドル(約1053億円)近い支払いに応じる用意がある。事情に詳しい関係者3人が明らかにした。
詳細の詰めが残っている段階だとして関係者が匿名を条件に語ったところでは、約定を意図しない見せ玉を注文してはキャンセルする「スプーフィング」の疑惑調査を決着させる支払額としては過去最高となる可能性があり、今週にも合意の発表があり得る。
米司法省と米商品先物取引委員会(CFTC)、証券取引委員会(SEC)は、JPモルガンの貴金属・米国債デスクのトレーダーが市場を操作していなかったか調査していたが、今回の合意で決着すると関係者2人は述べた。
10億ドル近い支払額は、スプーフィングに関係する過去の事例をはるかに上回るほか、指標金利と外国為替市場の操作疑惑を含む過去の多くの市場操作で金融機関に科された制裁金の額に匹敵する。
協議の事情に詳しい関係者1人によれば、当局との合意の結果、JPモルガンのビジネス慣行に制限が課されることはない見通し。同行は不正行為を認めると予想される。
司法省とCFTC、SECの報道官、JPモルガンの広報担当者は、いずれもコメントを控えている。
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