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【欧州市況】株下落、２週間ぶり大幅安－オーストリア債が高い
概要：24日の欧州株は下落、約２週間ぶりの大幅安となった。米国が検討している欧州と英国に対する新たな関税賦課や新型コロナウイルスの感染再拡大を巡る懸念が売り材料となった。
24日の欧州株は下落、約２週間ぶりの大幅安となった。米国が検討している欧州と英国に対する新たな関税賦課や新型コロナウイルスの感染再拡大を巡る懸念が売り材料となった。
ストックス欧州600指数は2.8％安。自動車や旅行銘柄を中心に値下がりした。英アルコール飲料メーカー、ディアジオや高級品ブランドなどが下げた。米国はフランス、ドイツ、スペイン、英国からの31億ドル相当の輸入品に新たな関税の賦課を検討している。
米国やドイツで新たな感染症例が増えているほか、欧州中央銀行（ＥＣＢ）のチーフエコノミストを務めるレーン理事の発言も売り材料となった。レーン氏はユーロ圏経済が新型コロナウイルス不況から回復する初期の兆候が見られるが、期待し過ぎるのは禁物だとくぎを刺したほか、パンデミック緊急購入プログラム（ＰＥＰＰ）は「無期限ではない」と述べた。
欧州債はオーストリア債が上昇、ユーロ圏の他国債のパフォーマンスを上回った。オーストリア政府発行の100年債（発行規模20億ユーロ）に177億ユーロを上回る注文が集まると、長期債が特に買われた。
ドイツ債は利回り曲線がブルフラット化した。追加関税や新型コロナの感染拡大を懸念した株安が逃避買いを促した。
イタリア債とドイツ債のイールドスプレッドは３ベーシスポイント（ｂｐ、１ｂｐ＝0.01％）拡大して170ｂｐ。一時は３月以来の小幅に縮小する場面もあった。
英国債も逃避買いでブルフラット化した。
ドイツ10年債利回りは３ｂｐ低下してマイナス0.44％、フランス10年債利回りは２ｂｐ下げてマイナス0.1％、イタリア10年債は１ｂｐ上げて1.26％。
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