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セントルイス連銀総裁、ＦＯＭＣでのＹＣＣ採用見通しに懐疑的
概要：セントルイス連銀のブラード総裁は特定の米国債利回りに上限を設けるイールドカーブ・コントロール（ＹＣＣ）について、機能しない可能性があると指摘。市場ではゼロ金利が長期にわたって維持される可能性を織り込んでいるため、ＹＣＣは必要ないようだと述べた。
セントルイス連銀のブラード総裁は特定の米国債利回りに上限を設けるイールドカーブ・コントロール（ＹＣＣ）について、機能しない可能性があると指摘。市場ではゼロ金利が長期にわたって維持される可能性を織り込んでいるため、ＹＣＣは必要ないようだと述べた。
ブラード総裁は23日にブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、「現時点ではこの件について、答えよりも疑問の方が多い。低金利がかなりの長期続くとすでに見込まれているため、この手法が米連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）でいずれ採用されるとはあまり考えられない」と述べた。
「米国では第２次大戦中と戦後にＹＣＣを導入し、そこからの脱却で非常に苦労し、最終的に悔やまれる結果となった」とブラード氏。「これが、この方向に進むことで心配される点の一つだ」と説明した。
日銀のＹＣＣ
ブラード総裁は日本銀行のＹＣＣについて、「日本がＹＣＣを導入した狙いの一つに、量的緩和プログラムからの脱却があったとわれわれは認識している」と述べ、「利回りを直接の標的とするだけで、劇的に規模を縮小した。従って私は、ＹＣＣは今のところ解答より疑問の方がずっと多いと考えている」と話した。
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