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米国株回復に壁、企業決算発表シーズン控えて乱気流－先物下落
概要：３週間で25％上昇した米株式相場が企業決算発表シーズンを控えて乱気流に巻き込まれている。主要指数の先物はイースター（復活祭）の連休で薄商いの中、下落している。
３週間で25％上昇した米株式相場が企業決算発表シーズンを控えて乱気流に巻き込まれている。主要指数の先物はイースター（復活祭）の連休で薄商いの中、下落している。
アジア時間13日午前の取引でＳ＆Ｐ500種株価指数先物６月限は一時1.4％上昇した後、2.2％下落した。Ｓ＆Ｐ500種の現物は先週、12％高と、1970年代以来最大の上げを記録していた。世界の主要産油国は生産量の１割近くを削減する合意を成立させ、サウジアラビアとロシアの価格戦争に終止符が打たれたものの、株価指数先物は下落した。
今後数週間に発表予定の企業決算で、新型コロナウイルス感染拡大による米経済への大きな打撃が一段と鮮明になる見込みだ。ブルームバーグが集計したアナリストの予想コンセンサスでは、Ｓ＆Ｐ500種構成企業の利益は前年比で11％余り減少する見通し。ただ、この予測の多くは古く、さらに下方修正される可能性がある。
決算発表シーズンは多くの新たな課題が見込まれる。乱雑で時に意味のない見通しに対応することに加え、ウォール街関係者の大半が在宅勤務する状況で、ソルベンシーリスクからサプライチェーンの完全性や消費者需要に至るまでのあらゆる要素について投資家は情報を求めている。
Ｓ＆Ｐ500種は２月半ば以降の17.6％の下落で経済的打撃のかなりの部分が織り込まれているが、それでも今後１年の企業利益に関する既存の予想に基づいてかなり高めのバリュエーションで取引されている。
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