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概要:ユーロ圏の財務相は9日、世界的な新型コロナウイルス感染拡大の経済的打撃を和らげるため、約5000億ユーロ規模の対応策で合意した。 ユーロ圏財務相会合のセンテーノ議長(ポルトガル財務相)は会談後の会見で、政府向け、労働者向け、企業向けの3つのセーフティーネット(安全網)を設けることで合意したと述べ、1000億ユーロを雇用維持のために活用すると説明した。 また、欧州投資銀行(EIB)が2000億ユーロの融資で企業の資金繰りを支え
[ブリュッセル 9日 ロイター] - ユーロ圏の財務相は9日、世界的な新型コロナウイルス感染拡大の経済的打撃を和らげるため、約5000億ユーロ規模の対応策で合意した。
ユーロ圏財務相会合のセンテーノ議長(ポルトガル財務相)は会談後の会見で、政府向け、労働者向け、企業向けの3つのセーフティーネット(安全網)を設けることで合意したと述べ、1000億ユーロを雇用維持のために活用すると説明した。
また、欧州投資銀行(EIB)が2000億ユーロの融資で企業の資金繰りを支えるほか、救済基金である「欧州安定メカニズム(ESM)」を活用し、各国向けに2400億ユーロの信用枠を設定する。2週間以内にESMを稼働させる計画だと明らかにした。
ESMを巡っては、各国が信用枠を申請する際に、経済的条件を付けるべきだとオランダが主張していたが、ドイツやフランスなどがオランダの説得に回り、特に経済的条件は設けないことで合意した。
一方、新型コロナの打撃が深刻なイタリアなどが求めているユーロ共同債については、特に言及はなく、合意文書では「革新的な金融手段」を採用するかどうかをEU首脳らの判断に委ねるとしている。そのため、今後開催されるEU首脳会議で議論される見通し。
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