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概要:欧州の金融当局は、新型コロナウイルスの影響による不良債権の対応に苦慮する銀行を対象に、一段の救済措置を検討している。すでに資本準備金の利用や貸倒引当金の抑制などを銀行に認めているが、さらに踏み込む。
欧州の金融当局は、新型コロナウイルスの影響による不良債権の対応に苦慮する銀行を対象に、一段の救済措置を検討している。すでに資本準備金の利用や貸倒引当金の抑制などを銀行に認めているが、さらに踏み込む。
欧州連合(EU)の複数の当局者が作成した共同文書によると、国際会計基準(IFRS)第9号(金融商品)の一部を一時的に停止することなどが選択肢として検討されている。第9号は2018年に導入され、実質破綻先への融資で見込まれる損失を従来よりも早期に計上するよう銀行に義務付けている。ブルームバーグが文書を確認した。欧州中央銀行(ECB)は先週、既存規則の執行に当たり柔軟に対処すると銀行に確約していた。
共同文書は、各国政府が銀行や企業を保護するためすでにかつてないほどの措置を講じているものの、新型コロナによる経済的な影響で「銀行のエクスポージャーのかなりの部分が不良債権に分類される」恐れがあると指摘した。
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