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５日の米株売りは中途半端、最悪期はこれからとトレーダー懸念
概要：６日はここ１週間余りで初めて、米株強気派にとって良い日となった。
６日はここ１週間余りで初めて、米株強気派にとって良い日となった。
Ｓ＆Ｐ500種株価指数は1.3％高と、前日の大幅下落から反発。７営業日ぶりに値上がりしたことで最悪期が過ぎたとの期待が高まった。ただ、チャートに注目して相場の動きを予想するアナリストは５日の売りの中身を検証し、警鐘を鳴らしている。
５日に米株は急落したものの、ストラテジストらによれば、売りが今年５月と昨年12月に付けたパニックを示す水準に全く届かなかった様子が指標からうかがえる。センチメントが完全に悪化しなかったことは、一段と深い下げが迫っていると考える投資家の見方を裏付ける。今年のほぼ全ての株価上昇の要因が企業利益の伸びではなく、バリュエーションの拡大であることが背景にある。
ＢＭＯキャピタル・マーケッツのテクニカルアナリスト、ラス・ビシュ氏は「５日の株価と市場の広がりを示すデータは悪かったが、安値で取引される際に通常存在する条件的要素の大部分がまだ存在していない」と指摘。「極めてネガティブだが、降伏した状態ではない」と述べた。
市場の広がりを示す指標であるＡＲＭＳ指数（ＴＲＩＮ）には、パニック感は表れていない。同指数は５日に1.74となり、株価が急落した今年５月と昨年12月の水準に近づくことはなかった。ブルームバーグが５日に調査したトレーダーとポートフォリオ運用者の間では、株式の売りが秩序立ったものだったという認識がコンセンサスとなっていた。
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