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概要:中国国家統計局が10日に発表した6月の生産者物価指数(PPI)は、上昇予想に反して前年比変わらずとなった。製造業活動の鈍化を示す内容で、経済成長が一段と圧迫されるとの懸念が高まりそうだ。 ロイター調査では前年比0.3%上昇すると予想されていた。5月のPPIは0.6%上昇だった。 6月の横ばいは、前回PPIが前年比で低下した2016年8月以来の弱さ。 これを受けてデフレへの懸念が再燃し、当局が追加刺激策を講じる可能性が
[北京 10日 ロイター] - 中国国家統計局が10日に発表した6月の生産者物価指数(PPI)は、上昇予想に反して前年比変わらずとなった。製造業活動の鈍化を示す内容で、経済成長が一段と圧迫されるとの懸念が高まりそうだ。
ロイター調査では前年比0.3%上昇すると予想されていた。5月のPPIは0.6%上昇だった。
6月の横ばいは、前回PPIが前年比で低下した2016年8月以来の弱さ。
これを受けてデフレへの懸念が再燃し、当局が追加刺激策を講じる可能性がある。
キャピタル・エコノミクスの中国シニアエコノミスト、ジュリアン・エバンス・プリチャード氏は「食品は別として、インフレは全般に非常に弱い。経済が減速し続けているため、PPIが再びデフレに陥る可能性が非常に高い」と述べた。
OCBC銀行(シンガポール)の中国エコノミスト、トミー・シー氏も、早ければ来月にもPPIが前年比で下落となる可能性があるとみている。
PPIの内訳をみると、上流部門が特に弱く、石油・天然ガス生産価格は前年比1.8%低下した。石炭鉱業部門の伸びも鈍化した。
米中は先月、貿易戦争の停止で再び合意したものの、中国の製造業セクターでは米関税の回避に向け国外での生産にシフトする動きが強まっており、エコノミストは中国経済が引き続き圧迫されるとみている。
中国はインフラ事業を加速させているが、一部の建築資材の価格はさえないままだ。
スポット市場の6月の鉄筋価格は1年前の水準を依然として割り込んでおり、季節的な建設活動の鈍化で7月にさらに下落する可能性がある。
李克強首相は今月、銀行の預金準備率や実質金利の引き下げを通じて中小企業の資金調達コスト低下を促す方針を示した。
ただその一方で、李首相、その他の当局者は「洪水のような」刺激策は行わないと述べている。
キャピタル・エコノミクスのエバンス・プリチャード氏は、政府が景気支援に向け一段の金融緩和や予算に盛りこんでいない臨時の財政支援を実施する可能性があると指摘する。
「だが大規模な景気対策を打つ時代はおそらく終わったと考える。期待できるのは、経済の逆風を抑え、急激な景気減速を防ぐための政府の追加支援がせいぜいだ」と述べた。
<CPIは高止まり>
同時に発表された6月の消費者物価指数(CPI)は、前年比2.7%上昇し、予想と一致。5月に記録した15カ月ぶりの高い伸びと並んだ。アフリカ豚コレラの感染拡大や厳しい天候を受けた供給減少で豚肉や果物の価格上昇が続いていることが背景。
豚肉価格は前年比21.1%、果物の価格は42.7%、それぞれ上昇した。
食品価格は8.3%上昇し、5月の7.7%上昇から伸びが加速した。
エコノミストの間では、豚肉の在庫減少の影響でCPI上昇率が加速する可能性があるとの見方がある一方で、上昇が鈍化すると予想する向きもいる。
中原銀行のチーフエコノミスト、ワン・ジュン氏は「CPI上昇率は6月がピークで、年後半は鈍化基調となる可能性がある」と指摘。「デフレリスクがあるが、リスクの対象は工業製品に限定されており、全体的な圧力は強くない」と述べた。
変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアインフレ率は前年比1.6%上昇で5月と同じ上昇率だった。
CPIは前月比では0.1%低下した。5月は横ばいだった。
*内容を追加しました。
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