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概要:米ボーイングは運航停止となっている737MAXで新たに判明したソフトウエアの問題を解決するのに、最長3カ月が必要となる可能性がある。事情に詳しい関係者が27日明らかにした。米連邦航空局(FAA)のテストパイロットがシミュレーター試験で緊急対応に遅れを経験し、この不具合が分かったという。遅れを感じた理由はコンピューターチップがデータに圧倒されたためだとしている。
米ボーイングは運航停止となっている737MAXで新たに判明したソフトウエアの問題を解決するのに、最長3カ月が必要となる可能性がある。事情に詳しい関係者が27日明らかにした。米連邦航空局(FAA)のテストパイロットがシミュレーター試験で緊急対応に遅れを経験し、この不具合が分かったという。遅れを感じた理由はコンピューターチップがデータに圧倒されたためだとしている。
FAAは26日、MAXの検証プロセス中に、ボーイングが対処しなくてはならない新たな潜在的リスクが見つかったと発表。エルウェルFAA局長代行は下院運輸経済基盤委員会のピーター・デファジオ委員長(民主、オレゴン州)へのブリーフィングで、MAXが「適切には反応しないとテストパイロットが感じた」と説明。「テストパイロットはコンピューターチップもしくはソフトウエアで問題をシミュレーションした」と明らかにした上で、100%確かではないとしながらも「チップに関係するソフトウエア」が問題となっている可能性があると述べた。
MAXは5カ月間に2回の墜落事故を起こし、3月から運航が停止されている。
ボーイングはこの問題への対応はソフトウエアの修正で十分だと主張しているが、FAAはより複雑でコストのかかるハードウエアの改良が必要になるかどうかまだはっきりさせていない。公に話す権限がないとして関係者が匿名を条件に語った。
関係者によると、この問題への対応に要すると想定される期間は数週間から3カ月間と幅がある。別の関係者は、2、3カ月を必要とするかもしれないが、それよりは長くならないだろうとの見方を示した。
ボーイングに詳しい1人の関係者は、同社が問題への対応とより広範なソフトウエア再設計は可能で、9月をめどにMAXの運航再開を見込んでいると顧客などに伝え始めていると指摘した。
だだジェフリーズのアナリスト、シェイラ・カーヤオグル氏は27日の顧客向けリポートで、MAXの新たな問題発覚で10-12月(第4四半期)前の運航再開はない可能性が高まっていると分析し、今年のMAX引き渡し見通しを236機と従来の362機から下方修正した。
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