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概要:ウォール街のトレーダーは、テクノロジー株の上昇は行き過ぎのようだとの警告サインを無視している。
ウォール街のトレーダーは、テクノロジー株の上昇は行き過ぎのようだとの警告サインを無視している。
同業界にとって昨年大きな逆風となった過去40年で最も積極的な米利上げサイクルが終了するとの楽観的観測を背景に、S&P500情報技術(IT)株指数は2023年に入り19%上昇。これに対し、S&P500種株価指数の上昇率は7.7%にとどまる。ブルームバーグの集計データでは、今年のIT株指数はS&P500種との比較で09年以来最も好調なスタートとなっている。
しかし、1つのバリュエーションモデルはこの熱狂が行き過ぎであることを示している。
S&P500IT株指数の利益予想に基づく株価収益率(PER)はほぼ25倍。ブルームバーグ・インテリジェンス(BI)がまとめたデータによれば、その水準を正当化するには米金融当局は少なくとも300ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)の利下げを行う必要があり、これはスワップ市場が織り込む年内利下げ幅の5倍以上だ。
LPLファイナンシャルのチーフグローバルストラテジスト、クインシー・クロスビー氏は「トレーダーは米金融政策が大転換することに賭けているが、それが起きるのか、それはいつなのか確かなことは何もない。長期的には同セクターの成長見通しは魅力的だが、現在のバリュエーションではそうはいえない」と指摘した。
テクノロジー企業の暗い業績見通しがこうした懐疑的な見方を裏付けている。BIのデータによると、アナリストは同セクターの1-3月(第1四半期)利益が15%減と、S&P500種の11業種中3番目に大きな減益率になると予想している。
米利上げが終わりに近づきつつあるとの観測からハイテク株の強気派が勢いを増し、S&P500IT株指数の上昇率は1-3月期に同期としては1998年以来の高水準となった。その大半が3月の上昇分で、米銀行システムの混乱を受け、トレーダーは安全資産を求めて資金の豊富なハイテク銘柄に殺到した。
アップルとマイクロソフト、エヌビディア、メタ・プラットフォームズ、アマゾン・ドット・コムの5大ハイテク銘柄が、S&P500種の今年の上げの3分の2を占める。
ただ、オプショントレーダーは株式投資家ほど楽観的ではない。ブルームバーグがまとめたデータによると、ハイテク株の比重が大きいナスダック100指数に連動する上場投資信託(ETF)「インベスコQQQトラスト」の10%下落に備えるコストは現在、10%上昇を当て込むコストの1.7倍以上と、ここ1年で最高となっている。
一方で過去の例から見ると、さらなる上昇余地がなお残されている可能性もある。ストラテガス・セキュリティーズのデータによれば、1990年代半ばから過去4回の利上げサイクルにおいて、ハイテク株の平均年率リターンは21%だった。今回の利上げサイクルで、S&P500IT株指数の上昇率はこれまでのところわずか1%にとどまり、他の幾つかのセクターをも下回っている。
Fed Effect
How S&P 500 sectors perform in Federal Reserve rate-hike cycles
Source: Strategas Securities
Aggregate of \'94, \'99, \'04, \'15; Real Estate is only \'04, \'15
ストラテガスのテクニカル戦略担当マネジングディレクター、トッド・ソーン氏は「投資家は現在、極めて積極的な利上げ局面を経て、今回の利上げサイクルが終わりに近づいているとみており、それが年初来のハイテク株の上昇を下支えしている」と語った。
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