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概要:米フィラデルフィア連銀のハーカー総裁は20日、インフレ抑制に向け米金融当局は今年、追加の引き締めが必要となり、その後、金利を据え置くことになりそうだとの見通しを示した。
2023年4月21日 9:31 JST
米フィラデルフィア連銀のハーカー総裁は20日、インフレ抑制に向け米金融当局は今年、追加の引き締めが必要となり、その後、金利を据え置くことになりそうだとの見通しを示した。
ハーカー総裁はペンシルベニア大学ウォートン校が主催したイベントでの講演テキストで、「米金融当局は2%のインフレ目標に引き続き全面的にコミットしている」と述べた。
その上で、物価安定と最大限の雇用の実現という二つの責務の達成に向け、十分に景気抑制的な金利水準を確保するため、「多少の追加的な引き締めが必要となるかもしれないと見込まれる」と話した。
さらに、金利が今年そのような水準にいったん達したら、「そこに据え置いて、金融政策が効果を発揮するようにする」と語った。ハーカー総裁は今年の連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を持つ。
総裁はまた、「家計や企業は信用状況の引き締まりに見舞われる見通しで、経済活動や雇用の鈍化につながるかもしれないが、それがどの程度になるか全容はまだ不明だ」と語った。
このほか、今年の米経済は「緩慢な成長」が見込まれるとして、実質GDP(国内総生産)の伸びは1%をやや下回ると予想。インフレ率は今年3-3.5%に鈍化し、2024年に2.5%、25年には2%に落ち着くとの見通しを示した。
今年の米失業率については4.4%程度に「小幅上昇」する可能性があるとしている。
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